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小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)とは

  • H23年1月1日からHibワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)の公費負担が拡大、無料化されました。(対象年齢0〜4才)

予約制です。電話でお問い合わせ下さい。

料金

肺炎球菌が引き起こす病気を予防

肺炎球菌は90種類以上の血清型に分けられますが、小児用7価肺炎球菌ワクチン(PCV7)プレベナーには、小児に重大な感染症を引き起こす7種類の肺炎球菌ワクチンが入っています。
この7種類(7価)が肺炎球菌による重症感染症(髄膜炎・敗血症・潜在性菌血症・中耳炎など)の80%を引き起こすとされています。
プレベナーは世界97カ国で使用されており、41カ国で国の定期接種プログラムに導入されています。2009年1月、香港でアジアでは初めてプレベナーが定期接種に採用され、注目を集めています。
日本では、平成21年10月16日、ワイス株式会社が日本で初めて7価肺炎球菌ワクチン(PCV7)プレベナーの製造承認を取得しました。

接種時期・スケジュール

小児用7価肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は接種開始年齢により接種回数が4回〜1回と異なります。
三種混合ワクチン(DPT)やヒブワクチンと同時接種をする事をお勧めしています。

標準的接種スケジュールは初回免疫3回+追加免疫1回の合計4回です。

  • 初回免疫・・・生後2ヶ月以上〜6ヶ月までに開始し、4週間隔で3回接種します。
  • 追加免疫・・・3回目接種から60日以上の間隔をおいて、通常は1歳の誕生日に1回接種します。

接種時期と接種回数

  • 普通は生後2か月から、4週(中27日)以上の間隔で3回、1歳を過ぎたら(12-15か月)4回目を接種します。
接種開始の年齢 接種回数接種スケジュール
生後2か月〜6か月4回1回目から4週(中27日)以上の間隔で2回目
2回目から4週(中27日)以上の間隔で3回目
生後12-15か月に4回目
生後7か月〜1歳未満3回1回目から4週(中27日)以上の間隔で2回目
12-15か月に3回目
1歳2回1回目から60日以上の間隔で2回目
2〜9歳1回1回のみ

標準時期に接種できなかった場合は接種開始時期により接種回数が異なります。

  • 7ヶ月〜11ヶ月で開始・・・2回+60日後に追加免疫1回(合計3回)
  • 1歳〜2歳未満で開始・・・・1回+60日後に追加免疫1回(合計2回)
  • 2歳〜9歳以下で開始・・・・1回(合計1回)

おすすめの接種スケジュール

2か月の誕生日から開始して、4週(中27日)間隔で3回受け、1歳を過ぎたら追加接種を1回受けます。できれば、2か月でヒブワクチンと同時接種で開始して、3か月からはヒブワクチン、三種混合(DPT)ワクチンとの同時接種で7か月までに最初の3回接種が終わると早く抗体(免疫)ができるので、より望ましいものです。

ワクチンの効果と安全性

小児肺炎球菌ワクチンは世界の100カ国以上で承認され、すでに45カ国で定期接種に導入されているワクチンです。ヒブワクチンと同時接種をすることで、細菌性髄膜炎予防に非常に有効です。極めて安全性が高く、効果が高いワクチンですので、一日も早い定期接種化が望まれます。
このワクチンもWHO(世界保健機関)が最重要ワクチンの一つとして、低開発国を含めてすべての国で、国の定期接種にすべきだと勧告しているものです。病気が重いだけでなく、早期診断が難しいので、受けられる年齢になったらすぐに接種します。

<参考>海外には3種混合ワクチン+Hibワクチン+ポリオ不活化ワクチンという、いわば5種混合ワクチンがあります。これとプレベナーを同時に接種するのが標準です。

ワクチンの説明

肺炎球菌による、小児の重症感染症を予防する目的で製造されたワクチンです。不活化ワクチンなので、接種回数が多いほど免疫力が強くなります。

ワクチンが必要な理由 (簡単な説明)

  • 肺炎球菌は細菌性髄膜炎の原因菌として頻度が高い。
  • 細菌性髄膜炎は初期診断が難しいの予防が有効。
  • 抗生物質が効かない肺炎球菌(耐性菌)が増えているので、早期に診断治療が始まっても、予後が悪い例が増えている。

効果

肺炎球菌による重症感染症である細菌性髄膜炎と潜在性菌血症の発症を予防します。