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不活化ポリオワクチン定期接種

9月からポリオワクチンが生ポリオワクチン(経口)から不活化ポリオワクチン(注射)にかわります。
春秋年2回集団接種でしたが、9月以降は病院やクリニックでの個別接種となります。定期接種ですので従来通り無料です。

従来の経口生ポリオワクチンは弱毒化したウイルスが含まれている生ワクチンですので、ワクチン効果が高く、ワクチンの効果も一生保たれると言う効果上のメリットがある一方、ワクチンウイルス感染による麻痺性ポリオ発症が100万分の1の頻度で起きる副作用があるのも事実です。

不活化ポリオワクチンには生きたポリオウイルスは含まれていませんので、接種後のワクチンウイルス感染による麻痺性ポリオが起きることはありません。これが9月から導入される不活化ポリオワクチンの最大の特徴です。

世間で悪者のように言われている生ポリオワクチンですが、1960年代に流行したポリオは生ポリオワクチン導入にて1980年代には日本から撲滅できた功績があります。
生ポリオワクチンが悪者ではなく、国内でポリオが発生しなくなった状況では役割を終え、より安全な不活化ワクチンにバトンタッチしたと言うことです。

具体的な接種回数は以下となります。

生ポリオワクチンは2回(経口)でしたが、不活化ワクチンは4回(注射)接種となります。
初回接種3回+追加接種1回です。
初回接種は3週〜8週の間隔で3回、追加接種は初回接種終了後1年〜1年半が推奨です。
三種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風)ワクチンと同じようようなスケジュールとなります。
9月から接種開始となるのは単独の不活化ポリオワクチンですが、11月からは三種混合ワクチンに不活化ワクチンが加わった四種混合ワクチン(DPT-IPV)の接種が開始となる予定です。

生ポリオワクチンをすでに1回接種している方は、不活化ワクチン3回接種となります。

生ポリオワクチンをすでに2回接種している方は、十分な免疫がついていますので、不活化ワクチンの追加は不要です。

9月から不活化ポリオワクチン開始、その後11月から四種混合ワクチン(従来の三種混合ワクチンに不活化ポリオワクチンを加えたワクチン)が始まる予定です。単独不活化ポリオワクチンで接種を始めるべきか、四種混合ワクチンで始めるべきか等々、判断に迷う点は多々あるかと思います。
かかりつけの先生に相談される際は、過去のワクチン接種歴が分かるように母子手帳を持って行くことをお忘れなく。